バナバ茶ってご存じですか? 名前は聞いたことがなくても、この大きな濃いピンク色の花は見たことある、という方は多いかもしれません。バナバはフィリピンのタガログ語、和名はオオバナサルスベリ(大花百日紅)といい、サルスベリの仲間。観賞用の庭木としても人気です。
インドネシア、フィリピン、オーストラリアなどの亜熱帯~熱帯地方に生育し、その葉を乾燥させたバナバ茶は古くから健康茶として飲まれてきました。ノンカフェインで香ばしく麦茶のようなクセのない味で、とても飲みやすいお茶です。
カルシウム、カリウム、マグネシウム、植物性の亜鉛などミネラルが豊富に含まれていて、食物繊維の量も多く、近年の研究ではバナバ茶に含まれるコロソリン酸のヒトに対する血糖上昇抑制作用が確認されています。緑茶やワインに多く含まれ抗酸化作用の高いタンニンも豊富。
フィリピンではその効能についてさまざまな研究がされており、政府の植物産業局ではバナバを「医薬用植物」に指定。血糖値の高い人への低減作用、体の脂肪分の降脂作用、循環器系の活性化、胃腸活性化などが医師による臨床試験で明らかとなっています。
夏は暑さによる睡眠不足で体力を消耗しがち。また汗をたくさんかいて水をがぶ飲みしたり、食欲が落ちるなどして体内のミネラル分も不足しやすくなります。夏バテにそなえて、バナバ茶を飲んでみませんか?