三月に野草を摘んで仕込んだ手作り野草酵素。やっとアルコール発酵が落ち着いて、野草からも色素が抜けてきたので、漬け樽から上げました。
二ヶ月近くも漬けておくなんて漬けすぎかも。一般的な手作り酵素の作り方では、一週間で上げて絞ります。でも、しばらく前に様子を見たときは、思いっきりアルコール発酵の香りがして、緑色が抜けていない葉も多くまだまだ発酵真っ最中な感じだったし、何より忙しかったので…。
パンを焼くときや、シードルのように炭酸のシュワシュワを楽しむものは発酵のピークを見極めないといけませんが、野草酵素の場合は多少時間がたっても問題ありません。
けっこうサボり気味で、かき混ぜるのを忘れる日も多かったけど、よく発酵しました。
「手作り野草酵素」は、野草の生きた酵素を砂糖の浸透圧差を利用して抽出し、自分の常在菌も足して微生物をふやした発酵飲料です。野草の香りの、甘い、アルコール度の低いお酒のようで、飲むと少しカーッと熱くなります。そのまま飲むならおちょこでほんの少しずつ。私は朝の生ジュースに大さじ1くらい入れて飲んだりしています。
~野草酵素の作り方~
いろんな種類の野草を摘む。できれば20種類以上。虫の卵などがついていないか確認し、ピカピカ光って生き生きした新芽や葉を摘みます。
水洗いして1~2cmに刻み、重さを量る。ポリ樽に1.2倍の白砂糖かグラニュー糖と交互に入れ、全部入れたらよくかきまぜ、全体に砂糖をなじませる。
ふたをして、一週間以上、毎日一回素手でかきまぜる。素手でかきまぜることで、自分の常在菌が野草酵素に移ります。家族がいる場合は、全員で交互に素手でかきまぜてもらうと、家族全員の常在菌を入れることができます。手に傷がある場合はビニール手袋をして。底に砂糖がかたまっている場合は、へらなども使ってかきまぜます。
※香りをよく観察して、ちゃんとアルコール発酵の香りがしているか確認しましょう。少しでもいやな腐敗臭がしたら失敗なので、潔くあきらめます。発酵は香りでかぎ分けることが大切。ざっくりと、いい発酵はいい香り、いやな臭いは危ない菌、と判断します。
野草から色素が抜け、浸出液がたまったら、布でしぼって発酵液を取り出します。
こちらもご参考に
単品や数種類のハーブでも発酵液ができます。特によもぎはものすごい発酵力!