パッションフルーツがどんどん開花して、小さな実がふくらんできました
パッションフルーツの花はお寝坊さん
朝、のんびりと10時頃畑に行っても、まだ咲いていません
今日咲く花はないのかな? と思いつつ、ちょっと離れたところで作業をして戻ってくると、
いくつも咲いていたりします
そして咲いたばかりの花はこれ
夕方になるとこうなります
つんと立っていた三本のめしべが、開いてぺたーっと寝ています
「夕方になってもめしべが立ったままだと結実しない」という説もありますが
私の見ている限りでは45度くらいで止まった花はあるものの、
夕方になっても立ったままの花を見たおぼえがありません
着果するしないは天候の影響もありますし、1本のつるについた花芽の数で
パッションフルーツ自身がおのずと間引きしているのではないかと思います
まだまだ観察不足かもしれませんが…
パッションフルーツの紫種は自家受粉なので、同じ花の花粉で受粉します
めしべは腰を折り曲げておしべに近寄り、受粉しやすくしているのでしょう
この様子を見ていたら、「折り合う」という言葉が浮かんできました
腰を折って合う、とそのまんま…
「折」 は、斧で木を切る意 ですが
「折」には 「折にふれて」など、“機会”という意味もありますし
「折り入ってお願いがあるのですが…」の「折り入る」は
“深く心をこめる”という意味なのだそうです
言葉拾い~折り入って
ではおしべは? 下を向いていますよね
これがひっくり返って上向きになる、ともいいます
「ずーっと晴れが続くと上向きになる」とも聞くので観察していましたが
晴天が三週間くらい続いたものの、上向きになったおしべはありませんでした
上向きになったおしべは、たまたま風で裏返ったのではないかなあと私は思います
大事な花粉を雨や風から守るためには、下向きのほうがいいのでしょうか
できるかぎり人工受粉しますが畑に行けない日もあるし、
気がつかないうちに受粉できている花がけっこうあります
ハナグモさんの姿をよくみかけるので、一役かってくれているのかもしれませんね
パッションフルーツはビタミンA・B・C、βカロテン、クエン酸、カリウム、
葉酸、ナイアシン、ハルミン、パセノールなどが豊富で、
老化防止、高血圧予防、貧血予防、疲労回復などに効果があるとされています
パセノールはパッションフルーツの種に含まれるポリフェノールで、アンチエイジングに効果が期待できるとか。体内の活性酸素を除去し、血行を良くし、タルミ、シワの改善、メラニンの抑制など様々な美容効果が確認されていて、パッションフルーツの種を絞ったトリートメントオイルも出ていますね。
パッションフルーツにはさまざまな種類があり、フルーツとしていただくクダモノトケイソウのほか、ヨーロッパなどではチャボトケイソウ(incarnata)が薬用ハーブティーに用いられています。精神安定、不眠症緩和、気力回復などに効果が期待できます。
つる植物ですが行灯仕立てなどにして、プランターでも育てられます。葉や花を楽しみながら、パッションフルーツのある生活、始めてみませんか。